過去ログ - 【安価】七つの家で聖杯戦争RETRY【募集系】2 -SS速報VIP

過去ログ - 【安価】七つの家で聖杯戦争RETRY【募集系】2

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821: ◆BX96/KwFHU[saga]
2016/02/07(日) 21:34:24.16 ID:e+mfWOSAo

　ただし。火宮のことも、そしてセトのこともよく知らない人間が――――例えば忠夫のような人間がこの光景を見た場合。
　その場合に限っては、両者の戦力は互角か、或いはセトの方が幾分か上回っているようにすら見えた。

　理由は二つある。一つは、火宮家の面々の殆どが未だその真の姿を明らかにしていないか、そもそも姿を変える能力を持たず、
　見た目上は普通の人間にしか見えなかったこと。

　そしてもう一つは。

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　これでもか、と言わんばかりの、あまりにも単純な『力』の象徴。

　ドラゴン。全身が青白く輝く、翼を持った竜種。
　その巨躯は山荘のサイズにも匹敵する。

　そのドラゴンの使い魔を、セトが従え、操っていたからである。

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　なるほどこんなものを操っているのならば、確かにセトが自信過剰になるのも致し方ないと言える。
　それは見るからに強大で、破壊的で、そして偉大だった。
　翼を広げて空を舞うその姿は、その足下に立つセトが、単にその竜の威を借りているに過ぎないとしても、
　なお彼すらも強大であるかのように思わせるほどに美しい暴力性を秘めていたのだ。

　そしてその『誤認』は、使い手であるセトの判断すらも歪ませていたのだ。

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