過去ログ - 凛「何の音……?」卯月「何でしょうか……」
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19:うづりんssbot[saga]
2015/11/03(火) 19:10:13.12 ID:Xuw8AU8u0
「ちょっ!」

「きゃっ」

目を開けた。
病室には電気がついていた。
心臓がばくばくと鳴っている。
胸に手を当て、頭を振った。
なんて夢。
最低。

目をつむって、額を抑える。
甘い香りがした。
実家の匂いに似ている。
花が一輪ベッド脇からにょきっと出ている。

「……う、卯月」

しゃがみ込んで小さくまるまった少女が顔を上げた。

「ご、ごめんなさい。お花を置いて帰ろうって思ったんですけど……」

カーテンの隙間から見えた向かい側のベッドはもぬけの殻だった。
何か買いに行ったんだろうか。
一息ついて、卯月に言った。

「いや、いいよ。来てくれてありがと。その花、どうしたの」

「凛ちゃん家で買ったんですよ」

卯月が笑う。
どきりとした。
見覚えがある。
看護師の顔と重なって、思わず目を背けてしまった。


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