過去ログ - 凛「何の音……?」卯月「何でしょうか……」
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28:うづりんssbot[saga]
2015/11/03(火) 21:05:22.67 ID:Xuw8AU8u0
「何か悩み事ですか」

布団の中で、卯月が私の手を握ってくれた。
私からは握り返せない。

「お仕事のこととか、もし何かあったらいつでも話してくださいね。で、こうやって寂しんぼになっていっぱい甘えてくれていいんですよ。たくさんお話すると、意外とスッキリするから……」

「うん……」

握られた所から、
熱が高まっていく。
こんな所、ナースに見られたらと思うけれど、
ベッドから出て欲しいのに、それも言えない。

「あのシミ、未央ちゃんの後ろ姿に似てないですか」

「言われてみれば」

「じゃあ、案外、怖くないかも……しれませんよ?」

本当は、怖くはなかった。
夜の病院というフレーズはもちろん苦手な部類だけど。
ただ、怖いふりをして卯月をここに居止めておきたいだけだった。
それだけに、罪悪感もあった。
もやもやと、天井を見上げる。

「卯月……」

「はい」

「キスしたいって言ったら、怒る?」



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