過去ログ - 【安価】ニンジャスレイヤー・ボーンオブ・ソウカイニンジャ【豊満】(Part12)
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949: ◆HheB5CIUf2[saga]
2015/11/22(日) 23:32:04.13 ID:kOc3TWl5o
男は悩んでいた。


自分が思っていた以上に自分の元となった人物がわかったのだから。
だが、自分がやってきたことに意味はあったのだろうか?

ただ、闇雲に敵を増やしてきただけだ。おまけに相手はヨロシサン。
ヨロシサンは下手な暗黒メガコーポよりたちが悪いという。
それはそうだ。こんな『クローンヤクザ』なんて製造するなんて正気の沙汰ではない。


彼は一人バーでサケを飲む。客は自分のほかには髪の長い陰気そうな、それでいて隙を見せられぬ男だ。
男からあふれ出るアトモスフィアがそうさせる。だが、今男はヤキオニギリに目が行っている。余計なトラブルはないだろう。

彼は再び度の高いサケを煽る。
自分を清算するように。そしてこれからのみの振り方をどうするか考えるために。


「どうせあと3年後にはすべての免疫がなくなり俺は死ぬ。俺はクローンヤクザだから」

「ふ「ふっっ……いまさら死を恐れるか?」


死ぬのであればそれも一興。と、言いたいところだが自分はどうもあの娘の言葉に逆らえないような気がした。
逆らえないというか、願いを聞いてあげたい。そういう気分だ。


「どうかしている。死が早まったか?」



バーのベルが鳴る。
新たな来客だ。



「マスター、スピリタスのウメボシ割を」


「ヨロコンデー」



奇しくも自分方のだカクテルと同じスピリタスのウメボシ割を頼んだ客がいた。
スピリタスを指2本分の高さまで注ぎ、根こそぎグラスの中をウメボシで満たすカクテルだ。


ふいに彼はその新たな客の顔を見る……




「鏡か……いや、違う!!」



そこにいた男はキツネ・オメーンをすこしだけかぶりながらも自分と同じクローンヤクザであった。


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