過去ログ - 贖罪の物語 -見滝原に漂う業だらけ-
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10:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/03(火) 23:13:36.85 ID:heb+2RdAP


 なぎさは動けなかった。

 相手は逆さまでコウモリのように宙吊りに立っている。

 なぎさはただ見下ろされているだけなのに、体が地面に縛り付けられているかのように動けなかった。



???「そーそー。弱っちくて、ありきたりで、取るに足らなくて。

     女神のかばん持ちぐらいにしか役に立てないなぎさちゃんは。

     そーやって無様に這い蹲ってるのがお似合いだよ」


なぎさ「な、なぎさは・・・!」


???「まぁ見てなよ、これからスゴいことが見滝原に起こるからさ。

    もしかしたらもう一回世界が変わるところに立ち会えるかもよ?

    十把一把のエキストラ魔法少女には破格の待遇だね、ゲラゲラゲラ」



 なぎさは月光に映し出された悪魔の顔を見て息を呑んでしまった。

 とても綺麗な顔だった。

 夜道に佇むピエロのように、心の底を恐怖で凍りつかせるような笑顔が張り付いていなければ。



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