過去ログ - 贖罪の物語 -見滝原に漂う業だらけ-
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266:名無しNIPPER[saga]
2016/04/24(日) 01:44:20.57 ID:sIZdqytJP

 どうにか峠を越えたという感じで。

 かずみは座ったまま足を延ばした。

 もう先ほどのような、消え入りそうな儚さは無い。



かずみ「これからいったい何が起こるのかな?」


エニシ「ごめんなさい、言えません。一応、かずみさんは裏切り者ということになっていますので」


かずみ「そっか」


エニシ「だいぶ良くなったようですね」



 かずみの様子を見ると、エニシは御幣を仕舞って魔法陣を解除する。

 身体は未だに傷だらけだが、解毒は終わっている。

 もうソウルジェムの自己治癒で十分直せる範囲だ。



エニシ「では、これにて失礼させていただきます」


かずみ「チャオ、ありがとう」



 一礼をすると。

 エニシは風に溶けるように、サッと消えていった。


 ヒアデス星雲は解かれ、かずみたちは工場の屋上にいた。

 降りしきっていた雨は止み、西の空は茜が差している。

 一時間もすれば、本物の星空が見滝原を覆うだろう。




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