過去ログ - 贖罪の物語 -見滝原に漂う業だらけ-
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270:名無しNIPPER[saga]
2016/04/24(日) 01:50:23.67 ID:sIZdqytJP

 完全に傷が塞がったかずみが、勢いをつけて立ち上がる。



かずみ「じゃあ、そろそろ私、帰るね」


カンナ「私を倒しておかなくていいのかよ。

     私たちはお前らの大好きな円環の理を破壊するのかもしれないんだぞ?」


かずみ「その時はもうお手上げだよ、私には止めることはできそうにない。

     だからカンナ達が少しでもいい世界を創ってくれることを祈ってるよ」



 「だから」と付け加えて。

 かずみはにっこりと笑った。



カンナ「全部終わったら一緒に美味しい物を食べに行こう。

     あくまでも、敵同士でも、初対面でも。私たちはちゃんと友だちだから」



 どうしてここまで純粋でいられるんだろうか。

 どうしてここまで相手を疑わずに好意を向けられるんだろうか。

 どうしてこんなにも無防備なのに、こんなにも強いんだろうか。


 答えはきっと、「それがかずみという魔法少女だから」で合っている。



カンナ「そういえば――」



 カンナはずっと伝えたかったことを口にした。

 蟠りも緊張もなくなって、ようやく言うことができた。



カンナ「助けてくれてありがとう」


かずみ「どういたしまして!」



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