過去ログ - 贖罪の物語 -見滝原に漂う業だらけ-
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名無しNIPPER
[saga]
2015/11/21(土) 21:49:39.08 ID:02MC1cTgP
織莉子の帰宅を待ち伏せするように、ガードレールにもたれ掛かっている少女がいた。
彼女の名は浅古小巻、風魔協に所属する魔法少女である。
長身の美少女なのだが、カリスマすら感じる美少女である織莉子と並ぶとどうしても霞んでしまう。
あと表情が常にぶっきらぼうなのもマイナスだった。
小巻「ふーん・・・。上手くやっているようね、『会長さん』。
やっぱり人の上に立つのは慣れっこなのかしら?」
織莉子「あら、小巻さん。わざわざ待っていてくれたの?」
小巻「バ、バッカ! 違うわよ! 汚職議員の娘と会計を二人きりになんてしておいたら、何をするかわかったもんじゃないでしょ!!」
織莉子「・・・」
小巻「あっ・・・」
小巻は「しまった」という顔で固まる。
彼女は基本的に善人なのだが、つっけどんな態度でしか他人と接することができない。
だから今回のように、意図せず相手の地雷を踏んでしまうこともしばしばだった。
織莉子「小巻さん」
小巻「な、なに・・・?」
織莉子は瞳を閉じて、胸に手を当てる。
今の自分には、皮肉や当て付けを返してやりたいという気持ちはない。
ただただ穏やかな気持ちだった。小巻が愛おしくすら思えた。
尊敬する父親を侮辱されても、こんな風に落ち着いていられる日が来るなんて思っていなかった。
織莉子「頭使ったら甘いものが食べたくなっちゃった。一緒にケーキ屋さんに寄ってくれない?」
小巻「し、仕方ないわね・・・! 最近頑張ってるようだし今日は私が奢ってあげる!」
小巻はバツが悪そうで、しかしどこか安堵したような様子だった。
織莉子「ありがとう」
織莉子は屈託のない表情で微笑む。
そこにはかつて独りよがりな正義を振りかざし、
鹿目まどか暗殺を目論んだ『世界の守護者』としての刺々しさはなかった。
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