過去ログ - 贖罪の物語 -見滝原に漂う業だらけ-
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364:>>362修正[sage]
2016/06/05(日) 20:07:02.55 ID:UaoAV2yRP

 ミチルは遥か遠い空を眺める。


 かつて在りし『魔女のいた世界』。

 それと比べればこの世界の魔法少女達の苦痛や悲しみは。

 それこそ万分の一くらいには減ったのかもしれない。


 そんな優しい世界になっても。

 果たして、魔法少女は本物の『正義のヒロイン』にはなれなかった。


 下手をすると、魔法少女とは関係ない人間達にとっては。

 魔女よりもよっぽど迷惑な存在になってしまったのかもしれない。



ミチル「・・・」



 それでもこの世界の魔法少女は孤独じゃない。

 今はただ、友だちから伝わる温もりが嬉しかった。


 それに、この世界の魔法少女には。

 『自分が生きるため』以外にも、ちゃんと戦う理由がある。



ミチル「私が散らかした希望なんだもん。

     私がちゃんと後片付けしなくちゃね」



 そんなことを小さく呟いて、ミチルは強く海香を抱きしめた。



 きっと、今日の晩御飯はイチゴリゾット。



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