過去ログ - 贖罪の物語 -見滝原に漂う業だらけ-
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372:名無しNIPPER[saga]
2016/06/16(木) 23:04:24.68 ID:rTC5kH/eP


 まどかはもう大丈夫だ。

 そんな諦観染みた幸福感が、ほむらの心を支配しつつあった。


 もう心残りは無い。

 この結末で満足だ。



 幕を下ろそう、ハッピーエンドが濁らない内に。



 そして自分の罪とちゃんと向き合うために、

 幸せな少女時代の夢は、箱に仕舞って片づけなければならない。



ほむら「まどか、今日あなたを呼んだのはね・・・」



 ティーカップがカチャリと置かれた。



ほむら「お別れを言うためだったの」



 幸せな時は、長くは続かない。

 どんなに途中までは上手くいっていても、必ず最期に落とし穴がある。

 だからいつかどこかで、自分は身を引かなければならない。


 繰り返される数多の時間は、そんなマイナス思考をほむらの魂に刻み込んでいた。



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