過去ログ - 贖罪の物語 -見滝原に漂う業だらけ-
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380:名無しNIPPER[saga]
2016/06/25(土) 23:36:32.85 ID:Bux2mZS+P

 まどかはしばし黙っていた。

 下唇を噛みしめて、ずっと黙っていた。



まどか「私たちが一緒に過ごしていた時間って、ニセモノだったの?

     ほむらちゃんはずっと、楽しそうなフリをしていただけだったの・・・?」



 俯いたまま、絞り出すように。

 まどかがようやく口に出せた言葉がそれだった。



ほむら「・・・」



 ほむらは一瞬だけ辛そうな表情になった後、それをまどかに悟られる前に瞳を閉じた。



ほむら「ええ、ニセモノよ。気味が悪いくらいよくできたニセモノ。

     今まで疑問に思ったことはなかったの?」


ほむら「私には、クラスにあなた以外に友人と呼べるような人物はいない。

     どころか両親も不在で、あらゆる学校の人物からは距離を置かれている」


ほむら「私には、あなた以外の『他人とのつながり』という物が、一切存在しない」


ほむら「こんな薄気味悪い女に、どうしてあなただけがこんなにも懐いているのかしら?」


まどか「・・・」



 まどかは俯いたままだった。



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