過去ログ - 贖罪の物語 -見滝原に漂う業だらけ-
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名無しNIPPER
[saga]
2016/06/25(土) 23:36:32.85 ID:Bux2mZS+P
まどかはしばし黙っていた。
下唇を噛みしめて、ずっと黙っていた。
まどか「私たちが一緒に過ごしていた時間って、ニセモノだったの?
ほむらちゃんはずっと、楽しそうなフリをしていただけだったの・・・?」
俯いたまま、絞り出すように。
まどかがようやく口に出せた言葉がそれだった。
ほむら「・・・」
ほむらは一瞬だけ辛そうな表情になった後、それをまどかに悟られる前に瞳を閉じた。
ほむら「ええ、ニセモノよ。気味が悪いくらいよくできたニセモノ。
今まで疑問に思ったことはなかったの?」
ほむら「私には、クラスにあなた以外に友人と呼べるような人物はいない。
どころか両親も不在で、あらゆる学校の人物からは距離を置かれている」
ほむら「私には、あなた以外の『他人とのつながり』という物が、一切存在しない」
ほむら「こんな薄気味悪い女に、どうしてあなただけがこんなにも懐いているのかしら?」
まどか「・・・」
まどかは俯いたままだった。
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