過去ログ - 贖罪の物語 -見滝原に漂う業だらけ-
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44:名無しNIPPER[saga]
2015/11/21(土) 22:33:52.76 ID:02MC1cTgP

 見滝原から遠い場所、ホオズキ市。



 徐々に町を覆う瘴気が晴れていく、今宵の魔獣狩りが一段落したのだ。

 銀色の魔法少女、スズネは自分の剣を見据えた。

 その剣に宿るのは、『浄化の炎』という性質を持った魔法だ。



 『他人の特性をコピーして自分のものにする』というスズネの魔法は、

 使いようによってはとんでもない代物だった。

 それは全ての魔法少女を代替し、全ての魔法少女に匹敵しうる能力だったが、

 スズネはたった1つの魔法以外、誰の特性もコピーしなかった。

 彼女は『ツバキ』という魔法少女以外の誰にもなりたがらなかった。



 今、手にしているこれは魔法少女由来の特性だ。

 決して魔道に堕ちた魔法少女の成れの果ての特性なんかじゃない。

 紛れもなく、円環の理に導かれた恩師、美琴椿の魔法だ。

 スズネはその事実をかみ締めるように、何度も何度も自分の記憶を辿っていた。



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