過去ログ - 贖罪の物語 -見滝原に漂う業だらけ-
1- 20
47:名無しNIPPER[saga]
2015/11/21(土) 22:41:43.31 ID:02MC1cTgP

 実際、スズネの告白は完全にただの夢というわけではない。

 罪を犯したのは『別の世界の他人事』で片付けられることではなかった。



 それこそ改編前の世界のように、

 魔女へと変化したツバキを直接手に掛けるということはなかったが。

 この世界においても、スズネの依存に近い甘えが、

 ツバキの魔法少女としての寿命を短くしていたのは事実だ。



 当時のスズネは11歳で、まだまだ甘えたい盛りだった。

 魔獣の所業により両親を失った彼女が、

 自分を救ってくれたツバキに過剰とも言える慕情の念を抱いたことを、

 責めることなどできるはずがなかった。



 そう時間が経たないうちに、スズネは「ツバキのような魔法少女になりたい」という願いから魔法少女の契約を結んでしまった。



 ツバキはそんなスズネを庇うように戦い、グリーフシードもほとんどスズネに使っていた。

 スズネを魔法少女の世界に巻き込んでしまったという罪悪感からなのか、

 それとも同じように両親を失った自分をスズネに重ねてしまったのか。



 ツバキの愛情がスズネの慕情に拍車を掛け、歪な螺旋を生んでしまった。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
797Res/573.39 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice