過去ログ - 贖罪の物語 -見滝原に漂う業だらけ-
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479:名無しNIPPER[saga]
2016/09/27(火) 00:06:10.27 ID:TkqV+fyzP

 ここから先の一瞬の駆け引きは、本当に幸運だったと考えていい。

 単に運が良かっただけとか、それなりに魔法少女として戦ってきた小巻のキャリアがあってこそだったとか。

 とにかく、そういうのを全部ひっくるめて起こった奇跡だったと言っていい。



 そうでなければ。

 小巻がほとんど反射的にシールドを展開していなければ。


 今頃、小巻の脳は。

 その10本の細い刃で滅多刺しにされていたのだから。



 後ろへ飛びのく小巻。

 恐怖が小巻の脳をより鮮明にしていた。


 崖の下を覗き込む直前。

 シイラはつま先一本で、崖の縁に引っ掛かるようにぶら下がっていて。

 そこで小巻が覗き込んでくるのを待ち伏せしていたのだ。


 鋏を突き出すように飛び出したシイラは、一度宙返りをした後、膝を付いて着地する。

 天井に。




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