過去ログ - 贖罪の物語 -見滝原に漂う業だらけ-
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509:名無しNIPPER[sage]
2016/10/25(火) 23:25:52.35 ID:2uDGS4b5P

 打ちひしがれているカガリの精神に、弱弱しいテレパシーが届いた。



『全然敵わないや・・・』


『ごめんね、お姉ちゃん・・・。マツリは弱い子で、ゴメンね・・・』


『マツリ、もっと・・・早く生まれたかったな』


『そうすればきっと・・・、ツバキみたいな・・・。

 ううん、ツバキよりももっとカッコいい大人になって・・・』


『こんな風になる前に、お姉ちゃんのことを助けてあげられたのにな』


『ごめん、な、さ――』



 そんな嘆きを最後に、テレパシーは途切れた。


 命乞いにすらならない懺悔と、死に際の無い物ねだり。

 悲壮な覚悟を抱いて姉に立ち向かった少女の戦いは、酷く情けない結果に終わってしまった。



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