過去ログ - 贖罪の物語 -見滝原に漂う業だらけ-
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531:名無しNIPPER[sage saga]
2016/12/03(土) 23:04:24.02 ID:Gjvhl7FYP

――とある過ぎし日



 雅シイラが悪魔に出会ったとき、悪魔は酷い混乱と焦燥の中にあった。

 悪魔は自らが背負いこんでしまった十字架の重さに押し潰されていた。

 何もかもが分からなくなり、彼女は半ば自暴自棄になっていた。



 丘の上で踊り狂う悪魔に、シイラは問うた。


「君はいったい何にそんなに怯えているのか」と。


 悪魔は答えた。


「私は彼女の決意を穢した。私は神にも近しい理を引き裂いた。いずれ私は、相応の報いを受けるだろう」と。


「なぜ?」


 シイラは問う。


「世界は変わる。誰が何をしようと、少しずつ変わっていく。

 塔が崩れた時、最後に石を積んだ者だけが責められるのか?」


「私がいなければ、円環の理はずっと魔法少女を救い続けた」


「君がいなくても、いつか円環の理は壊れたかもしれないじゃないか」



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