過去ログ - 贖罪の物語 -見滝原に漂う業だらけ-
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626:名無しNIPPER[saga]
2017/01/18(水) 00:48:39.82 ID:af16lugJP

 やはりほむらはしばし茫然としていたが。

 やがて小さく笑った。



ほむら「馬鹿ね、いや愚かね」


ほむら「そんな流れで言ったんじゃあ、伝わるわけがないじゃない」



 円環の理もつられて少し表情が緩んだ。



円環の理「成功、しているように見えるけど・・・」


ほむら「私だから伝わったのよ」



 ほむらは小さく頭を下げた。



ほむら「こちらこそよろしくお願いします、コトワリ様」


円環の理「他の呼び方なかったのかなー・・・」



 円環の理は遠い空を見つめていた。

 先ほどまで自分が支配していた、宇宙を見つめていた。



円環の理「これからは。先に走ったり追い駆けたりするんじゃなくて、一緒に歩いていけたらいいね」


ほむら「きっと大丈夫よ、時間はたくさんあるのだから」



 時間はもう止まってはいないのだから。

 これからはみんな、守ったり守られたりだけじゃなく、自分で歩いて行けるのだから。



円環の理「・・・」


円環の理「そろそろ解散かな」


ほむら「ええ、そうね。明日は忙しくなりそうだし」


ほむら「おやすみ、コトワリ様」


円環の理「うん、おやすみ。また明日」



 小さく手を振り、ほむらは円環の理へ背を向けた。


 ほむらの背が見えなくなった後。

 円環の理は、ポツリと呟いた。



円環の理「頑張ったね」


円環の理「約束、守ってくれてありがとう」




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