過去ログ - 贖罪の物語 -見滝原に漂う業だらけ-
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703:名無しNIPPER[saga]
2017/02/28(火) 19:47:44.67 ID:sMFExmV9P

 夢魔は左手で顔を覆い、さも愉快そうに笑う。

 その表情には幼さの欠片もなく、到底少女の物とは思えない顔だった。



ナイトメア「私の宿願は遂に果たされた」


ナイトメア「私はやっと、あの銀の箱庭から出ることができたのだ」



 夢魔は天へ向けて高らかに宣言する。



ナイトメア「屈服の時代は終わりだ。もう二度と、魔法少女達の痴話喧嘩に振り回されることはない」


ナイトメア「この私が。魔法少女に代わる、新たな『世界の歪み』だ」



 夢魔の周囲に、無数の文字列が出現し。

 夢魔の手の動きに合わせるように動き回る。

 それはさながら、統率された魚の大群の様だった。



ナイトメア「革命を、革命を、革命を、革命を」


ナイトメア「世代交代だよ。席を開けてくれ、魔法少女」



 文字列がブラインドのように降りると。

 ほむらの分身の人形たちが、手品師のように出現する。

 彼女達は歌を歌いながら踊り狂い、夢魔の下へ集まっていった。



クララドールズ「Alles Gute zum Geburtstag fuckin 'Hundin!」



 14人のクララドールズが、ナイトメアを讃えるように編み棒を掲げた。

 円環の理だけでなく、ほむらの人格までもが夢魔に侵食されていたのだ。

 ほむらの人格の15分の14は、もう既にほむらのコントロール下を離れていた。



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