過去ログ - 贖罪の物語 -見滝原に漂う業だらけ-
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名無しNIPPER
[saga]
2015/12/13(日) 23:40:39.17 ID:BmRUECC0P
見滝原、プリンセスホテル。
数多の世界で、見滝原に訪れた多くの魔法少女がこっそり利用していたホテルだが、そのエピソードは割愛する。
今回その一室を利用しているのは、聖 カンナと日向 華々莉という2人の元・魔法少女だ。
ちなみに彼女たちの場合は後ろめたいことは何もなく、きちんとシイラの名義でチェックインしている。
カンナ「・・・わかった」
カンナは携帯電話の通話を切った。
最新機種のスマートフォンの画面には、『暁美ほむら』『通話終了』の文字が浮かんでいる。
華々莉「?」
カンナ「ほむらさんから連絡が入った。
『見滝原に入った魔法少女を全員特定して、接触しろ』だそうだ」
華々莉「ふぅん、やっとかー。
よかったー、そろそろ他の町から魔獣を引っ張ってくるのにも飽きてきたしぃー」
華々莉は寝転んだまま脚をパタパタさせて喜ぶ。
カンナは思う。
部屋の中で不審者丸出しの黒いフードを被っている自分が言えたことではないが、
いくら女同士の2人きりでも、キャミソール一枚以外に何も身に着けないのは無防備すぎるだろう。
華々莉「で、さぁ。カンナさん。ほむらさん何か他に言ってなかった?」
カンナ「・・・」
カンナ「『華々莉の妹も来ているけれど、まだ手は出すな』、だとさ」
華々莉「あっはっはっはっ! やっぱり!
さーっすが、ほむらさんは何でもお見通しだなぁー!」
華々莉は枕を抱いてベッドの上を転げ回る。
その様子を見て、カンナは1つため息をついた。
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