過去ログ - 贖罪の物語 -見滝原に漂う業だらけ-
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名無しNIPPER
[saga]
2017/04/10(月) 00:27:21.48 ID:Lq+GZ2ZNP
ほむら「・・・」
夢魔は引き金を引けなかった。
ダークオーブを一瞬で焼き尽くすほどの威力を持った粒子砲は、エネルギーを充填したまま静止していた。
ナイトメア「な・・・、なぜ、だ・・・!」
ナイトメア「なぜ身体が言うことを聞かない!?」
ほむら「簡単な理屈よ」
ほむらは静かに言い放った。
ほむら「私すら碌に支配できなかったあなたが、鹿目さんを支配できるわけがない」
ナイトメア「!?」
夢魔の制御を失った腕が、砲門を自らのこめかみへ押し当てた。
ナイトメア「なっ!? 馬鹿な・・・、何をするつもりだ円環の理!!」
ほむら「見ればわかるでしょう」
銃口を自らのこめかみに当てる。
その行為が意味することなど、1つしかない。
ほむらの世界が崩れていく。
魔獣もインキュベーターもいない、ソウルジェムも濁らない。
そんな魔法少女達の桃源郷が消え去っていく。
ナイトメア「ふ、ふざけるな! 何を見ているのだマザー! さっさとトバリの崩壊を止めろ!」
ナイトメア「貴様の世界を維持したいと、早く願うのだ!!」
ほむら「その必要はない」
ほむらは手を拳銃の形にして夢魔へ向ける。
これで夢魔は、2つの銃口を向けられることとなった。
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