過去ログ - 贖罪の物語 -見滝原に漂う業だらけ-
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767:名無しNIPPER[saga]
2017/04/27(木) 00:04:53.75 ID:jQ/GFCoBP

QB「わけがわからな・・・、くもないか」



 沈みゆく瓦礫の上に座り、インキュベーターはその状況を冷静に観察していた。

 湧き上がるマグマは、彼の白い毛並みを赤黒く照らしている。



QB「ほむらに剥ぎ取られた断片を回収し、ほむらの魂と因果を円環の理の中へ取り込んだんだね」



 インキュベーターは、この期に及んで、今の状況を分析しようとしていた。

 この終末そのもののような決戦を、あくまでも冷静に分析しようとしていた。



QB「合理的だよ。円環の理があれ以上強くなるには、それしか方法がないからね」



 それはどこまでも、無粋なことだけれど。

 感情のない彼らにとって、それが自分にできる精一杯のことだったのかもしれない。



QB「まあ、それでも」



 竜の魔獣は、光をかき消すようなどす黒い炎を、マギカへ吹き付けた。

 石造りの塔は一瞬のうちに蒸発し、暴力的な熱波が周囲へ余波する。

 その光景はさながら地獄のふいごのようだった。



QB「あの魔獣に勝てるとは思えないけれどね」



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