過去ログ - 贖罪の物語 -見滝原に漂う業だらけ-
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名無しNIPPER
[saga]
2017/05/07(日) 14:52:06.76 ID:3Vtz01HgP
――
見滝原に、出会いと別れの季節が廻って来た。
桃色の花びらが風に舞って、最後の魔法少女の肩にくっつく。
環 エニシは見滝原中学校の屋上の柵へ座っていた。
エニシの足元には『ようこそ! 新1年生のみなさん!』と書かれた横断幕が吊るされている。
エニシ「巣立っていきますね。一人、また一人と」
カミオカンデ「少し心配していたよ。魔法少女がいなくなったら、この世界はめちゃめちゃになってしまうんじゃないかってね」
エニシの隣には青い眼のインキュベーターが座っていた。
陽が昇ってくる。
見滝原中学校への新入生と、卒業生にとっての。
新しい1年が始まる。
エニシ「杞憂でしたね。どうやら人間は、そんなに弱い生き物ではなかったようです」
エニシ「魔法少女がいなくても、代わりに頑張ってくれる人は、思ったよりもたくさんいました」
エニシがぱらぱらと歴史の教科書をめくった。
大まかな歴史の流れこそ変化はないが、過去の偉人たちの名前は、女性名から男性名へと次々に変わっていった。
歴史が再編されていく。
いや、元に戻っていく、と言った方が正しいのかもしれない。
魔法少女による世界の改編は、思えば何度も何度も起こされてきたが。
たぶんきっと、これが最後の改編になるのだろう。
少なくともエニシはそう思いたかった。
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