過去ログ - 贖罪の物語 -見滝原に漂う業だらけ-
1- 20
89:名無しNIPPER[saga]
2015/12/25(金) 23:42:04.35 ID:QtAZr77WP

 シイラは大げさに時計を見るような動作をすると。

 お絞りで手を拭きながら立ち上がる。



シイラ「あー、すいません。慌ただしくて申し訳ないんですけど。

     予定が押しているものなので、そろそろ失礼させてもらいますね」


佐倉神父「いえ、お疲れ様です。やはり雅さんのような方はお忙しいんですね」


シイラ「そーなんですよー、女の子は大変なんですよー。

     恋に仕事に人生勉強にと、光陰矢の如き大忙しです。時間なんていくらあっても足りません」


シイラ「では、貴重なお話をありがとうございました。

     皮肉とか当てつけとかじゃなくて、本当に勉強させていただきました」


佐倉神父「いえいえ、お力になれたようで何よりです」



 シイラはドアノブに手をかけ、首を傾けるようにして振り向いた。



シイラ「さようなら、あなた自身とその愛する人に神のご加護を」


佐倉神父「ええ、私もあなたの未来が幸多からんことを願っています」



 シイラは思う。

 今の彼になら『佐倉杏子の起こした奇跡』を暴露しても、大した問題にはならないんじゃないかと。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
797Res/573.39 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice