90: ◆eO0MHGE6wPTj[saga]
2015/11/20(金) 23:23:46.35 ID:htc6S+ds0
次の日、2人はレッスンで、俺はまたしてもある人の元へ来ていた。
そう、凛が事故に遭った日に訪れていたテレビ局だ。
「1ヵ月ぶりくらいだね。それより、凛さんは大丈夫なのかい? あの日、事故に遭ったって聞いたけど」
「凛は、まだ目は覚ましていないですけど、きっと、絶対大丈夫です。俺は信じてますから」
「君、ついこないだ会ったばかりなのに、その時と今じゃまるで顔つきが違うね。何かを成し遂げられる人の顔、って感じがするよ」
「それは、ありがとうございます。それと、凛のテレビの件、本当に申し訳ございませんでした」
「いやいや、謝らないでよ、事故に遭ったのは仕方の無いことだし、本当に気の毒だと思ってるよ。でも、凛さんが目を覚ましたときの為に、例のコーナー
は空欄にしておくからね」
「ディレクターさん……、ありがとうございます!」
今日来た大きな原因はこれだ。
凛が事故に遭ったことにより、折角くれたテレビへの出演が出来なくなってしまったことの謝罪。
そしてもう1つが、未央と卯月を紹介することだった。
「それとですね、今俺が担当しているアイドルなんですけど、島村卯月と本田未央です。ご存知でしょうか?」
「あぁ、もちろん。今凄く伸びてるからね、目も付けるさ。って、君あの子達のプロデューサーなのかい?」
「はい、こちらでいろいろありまして。臨時でやらせてもらってます。それで、厚かましいお願いですが、未央と卯月をテレビに使って欲しいのですが……」
「いやいや、そんなの、こちらからお願いしたいね! 今注目を集めてるだけに、使いたいなと思ってたんだ! 是非お願いするよ!」
「本当ですか! ありがとうございます!」
「いやあありがたい、それじゃあゲストで番組に出したいね」
「そうですね、2人は元気が取柄の1つですから何かそれを活かせるバラエティのようなものがいいですかね」
「お、それいいかもね」
そんなこんなで俺は、驚くほど簡単に未央と卯月のプロデューサーとして初の仕事を手に入れた。
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