26:名無しNIPPER[saga]
2015/11/04(水) 21:32:30.92 ID:6LZx9kqto
自分のつむじを撫でてPさんが溜息をつきます。
持たざる者の悲哀は、時にどうしようもない無力さを感じさせるものです。
「むしろ昔はかなりデカい方だったんだよ俺」
「昔、と言うと」
「…………」
「…………」
「…………小学生の頃とか……」
「杵柄もそろそろ脆くなってますよ」
やけに上手な口笛を吹いて、Pさんがアルバムをめくります。
この事務所、口笛の上手な人が何故かやたらに多いです。
「そういや一番最初の写真てどれ?」
「えっと……」
「あ、隠そうとしてる」
「か、隠そうとなんて」
「その隠そうとしているものがこちらになります」
「…………えっ、あ! い、いつの間に……?」
Pさんが楽しげに笑って、勢い良く最初のページを開きました。
……そして次の瞬間に首を捻ります。
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