過去ログ - やはり俺では青春学園ドラマは成立しない 2
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3:名無しNIPPER
2015/11/04(水) 15:26:09.98 ID:ez7sk1RJ0
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 カフェで一人残った陽乃は、先に帰った八幡について感慨に耽っていた。



陽乃「ほぼ初対面の私をあそこまで毛嫌いするなんてね。――――まあ、予想通りだけど」



 陽乃は八幡の人格を理解している。

 精神的な引きこもり。外界からの刺激に対し感情を遮断し、常に無感動であろうとする。それが比企谷八幡という人間だ。

 さっきみたく彼の内情に踏み込もうとしても、彼はなんとしてでも拒絶してくると陽乃は分かっていた。

 雪乃とは本についてよく雑談すると言うし、逃走先に本屋を選んでいる始末だ。本当に八幡は本やマンガが大好きなんだろう。それをとっかかりにすれば八幡は陽乃のことを拒絶し切れなかったはず。

 しかし八幡のことを理解しているはずなのに、陽乃は八幡の心を捉えようとしなかった。その理由は――――――



陽乃「なんだかかわいく思えてきちゃったな……。私を拒絶できると思っているところが」



 一度目の人違いの振り、二度目の名前を忘れる行為。これらの八幡の無碍な対応が、むしろ陽乃の対抗心に火を点ける。

 八幡は、陽乃の新しい玩具として完全に狙いを定められてしまった。


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