105:名無しNIPPER[saga]
2015/12/03(木) 20:54:32.99 ID:UkTRngQFo
「確かに安心も有りました。ただそれ以上に、悔しかったんです。私がいなくても大丈夫だったなんて……」
「そ、それは本当は嘘なの。特に高３で和ちゃんと別れた後とか、本当はもっと……」
「私は、ずっと大変でした。高校で麻雀を続けるために常に良い成績を維持し、最高峰の大学法学部に合格するために毎日毎日勉強勉強。正直プレッシャーで大好きな麻雀にも身が入りませんでした。咲さんとの連絡にも気を使い、破局した後はもう……。友人をつくる時間も無かったですしね。
結局第一志望に落ちて、滑り止めの私立大学に行くことになりました。知ってますか？ 私の大学、麻雀が強いんですよ？ どうせ第一志望に落ちたのだからと、私立の第一志望を真面目に受けず、あの大学に入学しました。ああ、そういえば照さんも同じ大学でしたね」
その大学は、私がお姉ちゃんから薦められた大学だった。
「それはもう怒られましたよ。普通、推薦を貰ったらその大学に行きますよね！？」
あれは推薦というよりスカウトだった、だけど、とても言葉に出せなかった。
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