22:名無しNIPPER[saga]
2015/11/04(水) 22:57:25.94 ID:K0pC2q+ao
どのくらい経っただろうか? 窓の外が暗くなっている。
私たちはずっと喋りっぱなしだった。
最近の出来事、仕事のこと……昔のこと――私は主に聞き役だったけど。
と、部長が急に切り出した。
「咲さ〜、和とは会ってる? と言うか会った?」
いきなりの直球ど真ん中だった。
それにきっと知っていて言っているのだろう。
片手にビール、もう片手は頬杖、でも眼の奥には昔の――勝負師のような強い光があった。
きっと嘘は通用しない。
それにこの人は昔から、どこまでも優しかった。
そんな人相手に誤魔化すことはあっても、嘘をつくようなことは、今の私の心持ち的に、出来そうもなかった。
それに前に進むには調度良い機会だろう。
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