41:うづりんssbot[saga]
2015/11/08(日) 20:56:31.83 ID:iVNXE8Ov0
島村家の玄関へ続く階段が目に入った。
私は携帯をポケットに忍ばせて、胸を抑えた。
喉が張り付いて、息がしずらい。
思わずせき込んだ。
家のライトに照らされ、人影が動いた。
42:うづりんssbot[saga]
2015/11/08(日) 21:01:04.19 ID:iVNXE8Ov0
「卯月です……」
私の一歩前まで近づいて、彼女は手を持ち上げた。
気づかなかったけれど、スマホを握っていた。
夜目に、画面が眩しく映る。
43:うづりんssbot[saga]
2015/11/08(日) 21:07:19.61 ID:iVNXE8Ov0
「30分くらい前に送られてきて……私、よく分からなくて」
眉根を寄せて、卯月は腕を下した。
「凛ちゃん、誰と……やり取りしていたんですか? これ、私……?」
44:うづりんssbot[saga]
2015/11/08(日) 21:09:48.07 ID:iVNXE8Ov0
どうせ、『AI』だから。
言ったってただの記録にしかならないから。
どうしてかな。
私のせいだね。
分かってたけど。
45:うづりんssbot[saga]
2015/11/08(日) 21:16:07.82 ID:iVNXE8Ov0
「ごめんっ」
私は、卯月の言葉を聞く勇気はなかった。
謝って、それで、
46:うづりんssbot[saga]
2015/11/08(日) 21:23:33.03 ID:iVNXE8Ov0
卯月から離れるなんて考えたくもない。
でも、自分が招いたことなんだ。
それで、卯月が安心できるなら。
「凛ちゃん……私と一緒にいたいんですよね? だったら……」
47:うづりんssbot[saga]
2015/11/08(日) 21:31:10.08 ID:iVNXE8Ov0
逃げたい。
走って、卯月の視界から消えたい。
足が動き出していた。
帰って、お風呂に入って、
あのアカウントを削除して、
48:うづりんssbot[saga]
2015/11/08(日) 21:43:03.82 ID:iVNXE8Ov0
「……じゃあ、この質問に答えられたら許してあげます」
今の顔を見られたくはなかった。
ただ、卯月が今どんな表情をしていたのか、
それが気になって、私は顔を上げた。
49:うづりんssbot[saga]
2015/11/08(日) 21:44:57.84 ID:iVNXE8Ov0
以上です。
うづりん楽しい。
ちょっと、ホラーでごめん。
50:名無しNIPPER[sage]
2015/11/08(日) 21:58:42.52 ID:uqMm7ZNw0
乙
>途中で、『UZUKI』に関する口コミや掲示板を調べた。
もしかしてしぶりん以外にも本物の卯月宅へ導かれた人がいたのかな
51:名無しNIPPER[sage]
2015/11/08(日) 22:03:32.63 ID:i9AFaRHDO
未央だから率直にAIのこと聞けたんだな
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