過去ログ - 兄「伝説の剣を引き抜きに来たら妹に先越された……」
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159:名無しNIPPER[saga]
2015/11/30(月) 20:37:13.95 ID:Mz5R/xJa0

 ぷしゅうううううぅぅぅぅぅぅぅぅぅ…………。

DX機皇勇者『……半径200キロ圏内に動体反応、および生体反応なし。索敵――』

勇者(……ふふっ、必要ないか。湿地帯がまるごと蒸発しちゃってるもの。

 地面が鏡みたいにピカピカしてる。高熱で溶けちゃったのか……。我ながらとんでもないなあ……。

 これが世界を救う力……兄さん、あなたが憧れた勇者の……)

???『勇者よ。よくぞ邪神を退けた』

勇者(聖剣か。これでもう、あたしの役目は終わりだよね)

聖剣『……いいや、まだだ』

勇者(……え?)

聖剣『此度の戦い、汝は同じく運命に導かれし者と共に、巨悪に立ち向かうはずであった。

 しかし、本来であれば手を取り合うはずの者共は、別の思惑を持って我らの前に立ち塞がった。それは神の定めし天命にあらず』

勇者(どうだっていいじゃない。あたしは勝った。世界は救われた。……そうでしょう?)

聖剣『否。汝が魔の者と通じたのも、禁じ手である機皇勇者を目覚めさせたのも、本来であれば不要の行為であった。

 全ては我らが守るべき人間が、我らの敵となったことから生じたイレギュラー! 人間は我らに守護されるべき存在だと、もう一度はっきりと認識させる必要があるのだ!

 汝は今一度、人間に神の理を説かねばならぬ! この世界の守護神として唯一無二の存在は、聖剣の勇者でなければならん!!』

勇者(まさか……今度はヒトと戦えっていうの?)

聖剣『左様! 自らの力で自らを守れると知った時、人は神の恩寵を忘れる! それは――』

???「そうなると困るから、神王は聖剣と、もう一つの因子ををこしらえたんだよなぁぁぁぁーっ!」

DX機皇勇者『!? 大出力の魔力反応――地下から! まさか、兄さ――』

 どどどどごおおおおおおおおおおおん

でかい邪神「残念だったな、俺っちだよぉ〜!」アパカー

DX機皇勇者『ガハッ』ズドーン

聖剣『な、なんだと!! 貴様の反応は完全に消滅したはず――!!』

でかい邪神『あの若造の二番煎じみたいでシャクだがな、地面をドロドロに溶かして地殻の近くまで潜ってたんだよぉぉぉん♪

 さすがにそんなところまで攻撃は届かねえよな、勇者ちゃ〜ん?』

DX機皇勇者『戦闘モード再起動! ディバイン――』

でかい邪神「まだ俺っちと戦う気かよ。骨の髄まで聖剣になり果てちまったのかい? へへっ、そりゃそうか。自分の兄ちゃんだって消し飛ばすほどだもんな。使命が第一、人命第二、ってな!」

DX機皇勇者『――――――――』


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