過去ログ - 兄「伝説の剣を引き抜きに来たら妹に先越された……」
1- 20
170:名無しNIPPER[saga]
2015/12/04(金) 19:14:54.09 ID:oi0j9d3e0

聖剣『そうだ!! この男を巨大化させ、我を圧倒した力こそ、異世界から呼び出される無限のパワー!!

 我の役目とは、侵略者を討ち果たすことと、もう一つ!!

 現代の人間が次元の門を開くのを妨げるべく、文明の発達を阻害すること!!』

エルフ騎士「……読めた。つまり、全くの未知の相手がその、別の世界からこの世界にやってくるぐらいなら、

 自分たちで対処可能なやつをあらかじめ、この世界に招き入れていたってことか!

 そうすることで……例えば、世界を一瞬で蒸発させるような怪物の出現を防げるし、

 戦争で文明の進歩をセーブすることができる……。

 大雑把だが、そういうことだろう?」

邪神「概ねその通りよ。

 もっとも、こいつらもその『侵略者との戦争』で文明レベルが上がることまでは考えていなかったようだがな。

 とうとう恐れていた、次元干渉の技術までたどり着いちまったわけだし」

でかい兄「ヘア……」

エルフ騎士「何というか……バカバカしい話だ。そんな伝説に、私たちは何百年も振り回されていた、と」

聖剣『その役目も、もはやこれまで……。次に異世界からの侵略者が現れた時、

 それが如何に強大で、人知を超えた異能を持っていたとしても!

 貴様らはそれと自力で戦わねばならんのだからな……』

エルフ騎士「やかましい。この世界は、ここに住む私たちのものだ。過去の遺物はさっさと去れ。

 ……心配しなくても、人間はそう簡単に滅びはしないよ。死霊よりもよほどしぶとい生き物さ」

でかい兄「シュワッチ!」

聖剣『ほざけ……』プシュゥゥゥゥゥ

エルフ騎士「……完全に壊れた、か」

邪神「へっへっへ。じゃ、そろそろ俺っちも――」

エルフ騎士「ゲイボルグーッ!!」ズシャー

邪神「にゃぱっ!?」グチャ

エルフ騎士「これでも三十年前、お前がこの世界に舞い戻った時からずっと戦っていたんだ。

 まさかこの手でトドメを刺せるなんてな!! あーっはっはっはっはっは!!

 …………、ふう。帰ろうか、ギガントブラザー」

でかい兄「シュワッチ」

 ズシーン ズシーン ズシーン ズシーン

 ――――――――――


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
205Res/241.42 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice