過去ログ - 兄「伝説の剣を引き抜きに来たら妹に先越された……」
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名無しNIPPER
[saga]
2015/12/20(日) 18:57:18.58 ID:x3Gj1H0a0
エルフ騎士「はあ、はあ! さんじゅう、さーーーーーーん!」ズゴーン
大巨人「グワアアア!」ドカーン
魔神「ハハハハッ! 半死人二人連れでよく頑張るじゃないか! しかし、悲しいな。
もはや次元の門を塞ぐべき聖剣がない以上、私がいる限りこいつらは無尽蔵だ。
そして、この大巨人達がいる限り、君たちは私には近づけない。理解したか、つまり君たちは詰んでる」ドゥーユーアンダスタン?
兄「ヘアッ……!!」ゼエゼエ
エルフ騎士(チクショウ! やっぱ聖剣壊すんじゃなかったぁぁぁぁ! 三十四!!)グシャ
魔神「それ、おかわりだ」バッ
エルフ騎士「いい加減に――はっ!?」ガクッ
兄「ヘアアアアアッ!?」ガクーン
エルフ騎士「し、しまった……魔力がつ、尽きた……」
兄「ヘア!? シャアッ!! シュワッ!!」グッグッ
大巨人軍団『グゥゥ』ゾロゾロゾロ
エルフ騎士「こ、こんなところで……た、大気中に飽和している魔力を使ってでも……!」
兄「シュワッチ!! ……ヘア〜……――」
エルフ騎士(ダメだ……とてもギガントブラザーを戦わせるだけの魔力は集められない!!)
魔神「おしまいか。案外あっけなかったな。だが、オーディエンスはかなり盛り上がった」
エルフ騎士「オーディエンスだと? そんなものどこに――」
魔神「言っていなかったか? そこらに転がっている君の仲間たちは、石化こそしているがちゃんと目も耳も聞こえているのだよ。
私が人間の恐怖や絶望を糧としていることは話したな。家畜は生かしているからこそ安定して食料を得ることができるのだ。
力の弱いものは石と化し、自らの信じる強者が敗れ去る様を見て絶望を募らせる。ふふふっ」
エルフ騎士「悪趣味もいいところだな!」
魔神「まあ、最後には破壊するのだがね。この世界には邪神と争っていたとはいえ、まだまだ大勢の人間がいる。
君たちにトドメを刺したら、ここにある石像をひとつ残らず粉砕し、さらなる糧を探しに行こう」ハハハハッ
大巨人『グアアアッ』ズーン ズーン ズーン
大巨人『メカラビーム』ビィィィィィィィム
ずがあああああああああああん
魔神「…………。何をした、君たち?」
エルフ騎士「何もしてない……勝手に光線が逸れたぞ」
兄「……! ヘアア!!」
エルフ騎士「え……巨人たちの足? ……!! なんだ、一斉に斬られている!?」
魔神「……まだ仲間がいたのか? 誰だ?」
妹「あたしだ!!」デデーン
魔神「貴様は……覚えがあるぞ、その気配!! まだ残っていたのか……忌々しい、聖剣めぇぇぇ!」
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