過去ログ - 兄「伝説の剣を引き抜きに来たら妹に先越された……」
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188:名無しNIPPER[saga]
2015/12/28(月) 12:56:37.01 ID:KBVJEg9q0
兄「ヘア! ヘア! タア!!」

エルフ騎士「だから、何を言ってるのか分からないんだって! 魔神、通訳できるか?」

魔神「私に振るんじゃない」

妹剣『あの、兄は魔女さんを救出したいんじゃないのでしょうか?』

エルフ騎士「なに? そうなのか、兄殿?」

兄「ヘア」フルフル

魔神「違うみたいだぞ」

妹剣『えぇーっ!?』

兄「ヘーア! シャア! ショワショワ!! マッシ!!」

エルフ騎士「……さっぱり分からん。せめてジェスチャーぐらい入れてくれ」

妹剣『無理ですって!!』

魔神「何を遊んでいるんだ、悠長な。もういい、大巨人。宣告通り奴らの仲間を砕いてやれ」

大巨人「グオオオ!」

魔神「なんだと? そんなことしたら自分の顔面が粉砕される? どっちにしろ人質が効かないなら持ってるだけ無駄だろうが」

大巨人「グオオ!」

魔神「」いやだー、死にたくなーい、か。なら構わんぞ。私がお前もろとも打ち砕いてやる。スターダスト――」キュィィィィン

大巨人「グワ! グ……グオォォォォン!!」ググググッ

妹剣『て、ああ! あいつ、魔女さんを握りつぶす気ですよ!? 止めないと!!』

エルフ騎士「それには及ばん。チャージはすでに完了していたようだ」

妹剣『え?』

魔神「それはどういう――」

 ガーン

魔神「ことだ……なんだ?」

妹剣『……ま、魔女さんを掴んでいた大巨人の上半身が……』

魔神「何をやった! いつの間に巨人の胴体を消し飛ばした!?」

エルフ騎士「復活したてで時間停止など使って、また魔力切れ起こしても知りませんよ?」

???「何を言う。それは貴様であろう、エルフ騎士殿」スタッ

妹剣『……う、うそ!』

魔女「って、妹殿!? 結局剣になってしまったのか!? 兄殿は予定よりかなりでっかくなってるし!!」

魔神「どうやって甦った……」

魔女「はん! 最初っからくたばっちゃおらんっつーの。第一、これは貴様の打った悪手が原因だぞ。

 石化させた相手の意識を残したままにするとは恐れ入ったがな、その状態でも多少の魔法は使えるでな。

 キサマらがばら撒いた大気中の残存魔力をたんまりと頂いて、肉体の再生に使わせてもらったのさ!!」

魔女(もっとも、強引に傷口を溶接したり、かな〜り無茶をしたがな。また寿命縮まったかも……)

妹剣『もしかして、兄さんとエルフ騎士さん、魔女さんが攻撃する隙を作ろうと?』

エルフ騎士「気づいたのは兄殿だ」

魔女「お主は本気でワシもろとも殺す気だっただろ」

エルフ騎士「許せ」

魔女「許す。……さて、兄殿、妹殿。積もる話もあるが、ワシが来たからにはもう安心だ! 本格的に反撃開始と行くぞ!」

兄「ヘア!!」

エルフ騎士「なんだか主人公みたいなセリフですね」

妹剣『なんだか魔女さんが一番勇者してるんじゃないですか?』

魔女「よせやい、照れるぜ!」


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