過去ログ - 兄「伝説の剣を引き抜きに来たら妹に先越された……」
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名無しNIPPER
2015/11/08(日) 23:31:26.51 ID:s1VDjzCs0
魔女「よっと」
魔獣王「今度はちんまいのが来たな……。なんだてめら、水を差しやがって」
兄「どうもすんませぇん。勇者兄と申します。オオカミさんはどちら様で?」
魔獣王「あん? オレは邪神軍、魔獣軍団長の魔獣王だ」
兄「それはそれは。では失礼します。ほら、帰るぞ妹」
勇者「……何しに来たの?」
兄「お前が一人で特攻したって聞いて追ってきたんだろうが」
勇者「なんで?」
兄「なんでって、心配したからだろうが」
勇者「馬鹿言わないで。心配してたのはどっちだと思ってるの? 一人で勝手にどっかいっちゃって」
兄「それは、なんだ。ごめん」
魔獣王「おいおいおい、オレを差し置いて盛り上がってんなよ。どういうことだい?」
魔剣士「わ、ワシに聞かれましても……」
魔女「ああ。何でも勇者兄は、本当は自分が聖剣の勇者になりたかったのに妹に先越されて、
だったら自力で邪神を倒して真の勇者になろうとしてるんだよ」
魔獣王「ギャハハハハッ! 異次元の馬鹿だな! 方法もそうだが目的もおかしい! なあ?」
魔剣士「は、はあ……」
魔獣王「ん? お前、さっきから大人しくないか? どうかしたか?」
魔剣士「いえ、ちょっと腹の具合が……」
魔女「?」
兄「とにかく、意地を張らないでくれ。今日はもう帰ろう、な?」
勇者「そしたらまた、兄さんはいなくなるでしょ? あたしを置いて……」
兄「あ〜、それはだな……」
勇者「分からないよ……兄さんが分からないの! 兄さんが……」チラッ
魔女「?」
勇者「兄さんにとって、あたしはなんなの? もう必要ないの? 代わりが利くの」
兄「馬鹿を言うな。本当にどうしたんだ、妹――」
勇者「触らないで!!」ジャキン
魔女「んなっ!?」
魔獣王「ほう、おもしれえ」
兄「おまっ、剣を下ろせ!!」
勇者「……兄さん、勇者はあたしがやるよ。兄さんの夢は、あたしが叶える。兄さんの代わりはあたしがやる。
だから……最後に見せてあげる。兄さんが憧れた、聖剣の力を」ペカー
兄「……マジかよ」
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