過去ログ - 兄「伝説の剣を引き抜きに来たら妹に先越された……」
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89:名無しNIPPER
2015/11/09(月) 18:48:55.81 ID:VcJUICA60
※現在の状況



             /\
     マ      剣|山|
―――――――――――――‐--―――――――――
       床下     魔
             勇
             兄


兄(マシン王の攻撃が当たる一瞬、妹は大きな賭けに出た。

 この状況であえて聖剣を手放し、魔女に渡す。呪いによって聖剣は重量を急速に増し、激戦で傷んでいた床を破壊。地下に潜ったのだ。

 俺が万全であれば行ったであろう『穴を掘って隠れる』を変則的に使われたわけだ。ちょっと悔しい)

兄(しかしそれ以上に、腹の傷のせいですんごい苦しい! これヤバイ、ちょっとでも気を抜いたら気絶する!!)

勇者(しっかり、兄さん!)ペカー

魔女(こいつもそうだが、このままずっと埋まっているわけにもいかんだろ。揃って窒息する前に、なんとか抜け出さんと)

勇者(でもどうしよう。もう戦えるだけの魔翌力も体力も残ってない。見つからないように逃げるにしても、すぐ近くに軍団長がいる……)

魔女(幸い、なぜか魔剣士はワシらに味方してくれているようじゃが、さすがにボスが目の前にいて見逃しちゃくれんだろ)


マシン王「もしやと思いますが、ワタシのアトミックブラスターを掻い潜り、生存しているのでは……?)

魔女&勇者&兄、ついでに魔剣士(ギクッ)

マシン王「外では中央王国軍が接近しているようですし、長居はしたくないのですが……後顧の憂いは断っておきましょう!

 サーチモード、ON!!」ウィィィィィン

魔女(ヤバイヤバイヤバイヤバイ! 頭からアンテナ出した!! あれ絶対レーダーだ!!)

マシン王「残存する破壊魔翌力のせいで制度は落ちますが……ま、そう遠くには行っていないはず。十分です。

 魔剣士さんは目視で探してください。死体でもなんでも、奴らの痕跡を見つけたら教えるのです」ウィンゥインゥインゥイン

魔剣士「か、かしこまりました……」

勇者(どどどどどうしよう! このままじゃ見つかっちゃうよ!?)

魔女(いや、今いいことを二つ聞いたぞ。一つは近くまで味方が来ていること。おそらく、エルフ騎士殿が率いているのだろう。

 もう一つは、さっきの我々の戦いの影響で、レーダーの精度が落ちていること。もっとも、時間とともに回復するのだろうが……。

 このまま地面の下にいれば、やり過ごせるやもしれん。確証はないがな、不用意に飛び出すよりは可能性は高い)

勇者(でも空気が……)

魔女(問題はそこだ。つうかもう現状苦しいぐらいだから、……もって三分以下)

勇者(それまでに、敵が帰らなかったら……?)

魔女(文字通り、我らは墓穴を掘ったということだろうな……)

勇者(Oh――)

兄(まあ待て……。俺にいい考えがある)


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