過去ログ - 勇者「デブと一緒に旅に出ることになった」
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17: ◆LsZ4kFgXss
2015/11/08(日) 19:22:52.29 ID:o/D429Ha0
〜魔物の巣〜

勇者「おい、用心して行けよ。武器は持ったか」

デェブ「な、なんだか不気味だね。木の枝がこう……荒ぶってるし」

勇者「木の枝くらいどうってことないぜ。ただ、デェブの抱えてる鉄球が俺の足に落ちてこないかが心配だぜ」

魔物の巣は霧が大変濃く、歩いている内に三人は別々の方向へはぐれてしまった。

デェブ「お〜い、勇者〜! ハゲ〜! 君達どこに行ってしまったんだよ〜う!」

デェブ「……これってヤバくないか。完全に僕だけ遭難してるってことじゃないか」

デェブ「所持品と言えばこの鉄球に、途中で拾った火打ち石だけ……」

デェブ「勇者の嘘つきめ! やっぱり魔物の巣にパンなんて落ちてなかった!」

デェブは腹立ちまぎれに、近くの草むらへ鉄球を投げつけた。
骨の砕ける鈍い音がして、草むらからヨロヨロと一匹のゴブリンが這い出してきた。
思わぬ収穫にデェブは、鉄球を火打ち石代わりにして、ゴブリンのステーキを心ゆくまで堪能したのだった。

デェブ「へへっ、このダンジョンもそんなに悪くないね」


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