過去ログ - 勇者「デブと一緒に旅に出ることになった」
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18: ◆LsZ4kFgXss
2015/11/08(日) 20:18:10.07 ID:o/D429Ha0
一方、勇者とハゲは行く手を阻む魔物を斬り捨てながら奥へと進んでいた。
魔物の巣とは言っても遠くから見れば、ただの巨大な森である。
方向感覚が狂い、自分がどこを進んでいるかも分からなくなる。

勇者「まさか、こんなに魔物が隠れているとは思わなかった」ズバッ

ハゲ「魔物との激戦は免れぬと入る時点で気がつかなかったのかね?」ドシュッ

勇者「いやね、少しは予想してたけどここまでかと。ホラ見ろよ、道を埋め尽くしちまってるぜ」バキッ

ハゲ「魔物の巣はかつて、新人兵士の修練場として用いられていたという」ガスッ

勇者「へぇ。そんな大人気のスポットなのに、どうして人っ子一人いないんさね?」シャシャシャシャ

ハゲ「最深部に『主』が棲み始めてから、誰も近寄らなくなったと朕は聞いている」スパァン

勇者「『主』ってのがクソ強いから死を恐れて挑戦しなくなったと?」ズドドドドグワッシャーン

ハゲ「否、奴の口車に乗せられてまんまと殺されたそうな」ピシャンピシャンドンガラガッシャァァァァン

しばらく走ると、不意に視界が開けた。
最深部へと到達したのだ。
霧は晴れ渡り、中央に木製の椅子が揺れている。
そして、その椅子に鎮座するフード姿の男が一人。
勇者とハゲがフード男の放つ静かな殺気に圧倒されていると、デェブが駆けてきた。

フード男「おっ血まみれの諸君……」

フード男の第一声を受けて、勇者は自分の服を見下ろした。
確かに服は魔物の血で赤黒く染まっていた。
デェブやハゲも同じようである。

勇者「デェブ、お前も魔物と闘ったのか」

デェブ「そうだぞ。鉄球でブチのめしてきた」

ハゲ「やれやれ、勇者殿もデェブ殿も恐ろしい方々ですな」







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