過去ログ - 志希「あたしのヒミツ?」フレデリカ「暴露しちゃうぞ♪」
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17: ◆Freege5emM[saga]
2015/11/08(日) 17:22:10.09 ID:YUcULS4Wo


桃華『紅茶……おそらく、日本茶やコーヒーにも言えることでしょうが……
   飲み物を淹れるという行為は、人をもてなす精神の極地が現れる動作だと思いますの』

桃華『志希さんの細やかな気配り、心遣いを……わたくし、感じましたわ……素晴らしいですの!』

志希『……にゃはは、このあたしが気配りを褒められるなんて、こりゃ明日は槍が降るかな♪』



志希『んんー……ほわほわーん、ってキちゃうフレーバー……我ながら、いい具合に淹れたね。
   桃華ちゃんにご相伴できるなら、たまには紅茶でもいいって気分かな』

桃華『こんなに美味しい紅茶を淹れられるのに……それでも、志希さんはコーヒーのほうがお好きですの?』

志希『夜更かしと相性がいいのは、紅茶よりコーヒーの方だもん』



志希『それに、ね……』

志希『あたしのこの味は、桃華ちゃんと一緒のテーブルじゃなきゃ、出せないと思うよ』

桃華『わたくしが……?』



志希『あたしは……ヒトより、ちょーっとだけ嗅覚がビンカンだったりするけど……
   だからこそ、嗅覚とか味覚とか、人間の五感ってアテにならないなーって思うんだ』

志希『人間の五感は、テスターの機械とは全然違うの。精神的なバイアスがかかる』

志希『嬉しいときに食べるパンは甘い。悲しいときに食べるパンは苦い。
   スキなヒトのニオイは残り香でも芳しい。たとえ化学的に有意差が無かったとしても』

志希『そのバイアスが、味蕾からの電気信号に最後の隠し味を入れちゃうんだ……』



桃華『ふふ……なんだか、志希さんのお話を聞いてますと……
   その“アテにならない”ものが、とても素敵に聞こえるのは気のせいでしょうか?』

志希『……ふっふー♪ あたしたちだけのトクベツな味だね♪』


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