過去ログ - 「偽りだらけの魔王討伐、始めました」
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名無しNIPPER
[saga]
2015/11/08(日) 19:28:57.19 ID:kiKX5uP40
(外に出る。領主邸宅は城壁にほど近い。すぐに城壁に辿り着き、そのまま城壁を抜ける。行く手広がる森。その前に人影、こちらの姿を認めると一礼する)
外套=侍従E「準備は完了しています。が、森に潜む者たちが、こちらに気づきました」
「奴らの使う予定だった門を使ったのだから、当然だな。――やれ」
従者E「はい」
(侍従Eが両手を組む。祈るような格好、高まる魔力で従者Eの身体が燐光を発する。澄んだ緑光が輝きを増していく)
(森の中から異音。樹木が破砕する音、葉の擦れる音、巨大なものが動く音。――すぐに人の悲鳴が上がる)
侍従E「ほぼ全員拘束しましたが、『荷』を傷つける恐れがあるため、二人は無傷のままです」
「いい。やはり森はお前の独擅場だな」
(夕方になっていた。暗い森の中を進む。怒号とも悲鳴ともつかない複数人の声に近付いていく)
(目の前に異常繁殖した樹木。十人ばかりの男たちが絡め取られている。傍らに馬車。頑丈な幌の覆いが外れていて、中身の鉄格子が覗く)
勇者「これは……」
騎士「樹木を……いや、森を操った? しかもこんな大規模に……そこの女、何者だ……?」
「殺していないな?」
侍従E「はい。多少手足が捥げているかもしれませんが」
「口さえ動けばいい。尋問して、知っていることを洗いざらい吐かせる」
勇者「ッ!」
(右側に風。勇者、と気付いた瞬間、男の絶叫。勇者の前に右腕のない男、腕が剣とともに地面に落ちる音)
騎士「逃げるな、貴様!」
(逃げる一人を騎士が一閃。男が背を裂かれて倒れる)
「死んだか? そいつが頭目かもしれないから、あまり殺されると困るが」
騎士「いや、浅い。死にはせん」
(言いつつ、騎士は男の足に剣を突き刺し、捻る。勇者も同じことをしていた)
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