過去ログ - 「偽りだらけの魔王討伐、始めました」
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2:名無しNIPPER[saga]
2015/11/08(日) 19:16:12.03 ID:kiKX5uP40
――屋敷前・広場の北――

外套=侍従E「始まるようです。王が姿を見せました」


【かつて世界は滅亡の危機にあった。女神様の見捨て給うた闇の果てから、魔王の軍勢が侵略を始めたのだ。魔族共は、女神様の祝福を受ける我々人間を憎んだ。瞬く間に、光ある大地は邪悪な意志に汚染されていった】

【魔族共の残虐さは、もはや語るまでもない。今でさえ、破壊と暴虐の爪痕は、世界のあちこちに残されているのだから。まず最初に殺されたのは、勇敢にも立ち向かった男たちだった。地に伏せた彼らの骸を、魔族は踏みつけにして、目に付く女子供を連れ去った。そして、彼女たちは二度と帰ることはなかった……】


侍従E「ぬけぬけと……! 私達に今、何をしているのか、まるで知らない顔で、被害者面をして……!」

外套=侍従D「不愉快。――まだ間に合う。わたしなら、仕留められる」

外套=侍従F「いやいや、ドラちゃんは大事なトコでトチるでしょー。あたしに任せなさいって、誰にも気付かせずに終わらせるから」

侍従D「心外。こういうのは、得意」

外套=侍従H「あ、もう、火! 気をつけてよね、また羽根が焦げちゃうじゃない! だいたいあなたたちじゃ遅いわ、私なら一瞬よ」

侍従E「――旦那様、どうなさいますか」

「だめだな」

侍従達「……!」

「殺るのは簡単だが、それでは魔王の仕業ということになってしまう。ただでさえ火の粉を被っているのだ、このうえ油を注ぐことになれば、火傷ではすまなくなる」


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