過去ログ - 「偽りだらけの魔王討伐、始めました」
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3:名無しNIPPER[saga]
2015/11/08(日) 19:16:45.21 ID:kiKX5uP40
【……だが、神は我々を見捨ててはいなかった。絶望の淵でまさに息絶えなんとする我々に、救いの手を差し伸べてくださった。――魔王を打ち倒すべく祝福を授けた、奇跡の申し子を地上に遣わされたのだ!】


侍従D「勇者伝説……」

「そうだ。古ぼけた、馬鹿みたいなお伽話だが、それだけに民衆は熱狂する。今さら、暗殺程度の小細工ではどうにもならん」


【百年前、女神様の祝福を受けし者が、この極東の国を旅立った。幾多の困難を乗り越え、数年にも及ぶ旅路の果て、ついに勇者はその身と引き換えに魔王を滅ぼした】

【我らは悲願だった平和を手に入れた。以来、我々は魔を打ち破った勇気ある若者の偉業を語り継いでいる。悪しき闇の帳を打ち払った勇者のことを胸に、いつまでも。――そのはずだった】


侍従E「“今さら”とは、事を起こすなら神託が下る前だったということですか」

侍従F「でも勇者伝説の再現だなんて、あたしの耳にも入ってないよ? 教団本部にも結構出入りしてたんだけど」

侍従H「またあなたはそんな……教団の人間は魔力感知に長けているのだから、あまり無茶はするなっていつも言われているでしょう」

侍従F「だいじょぶだいじょぶ、バレるようなヘマしないって」

侍従E「……たしかに、この娘を欺くほどの情報封鎖は不可能に近い。では、そもそもこの神託には教団が関わっていない? あり得るのですか? そんなことが」


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