過去ログ - 【ゆるゆり】BAR Funamiの日常
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16:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/09(月) 00:42:17.40 ID:Ms5wpsxYo



京子「ほら〜やっぱり私の作戦が上手く行ったんじゃんかー!」

結衣「ぐ、偶然だろ……今までずっと同じようなことして失敗してきたくせに」


いつもより少し遅めにやってきた京子。

綾乃が京子のことを好きだというのは伏せながら、なんとなく固定客として来てくれることになったみたいだと説明すると、京子はいつにもまして上機嫌になった。


綾乃「作戦、って……?」

京子「いや実はさー、このお店私とか以外ぜんぜんお客が来ないんだよ。だから新規のお客さんを掴むために皆であれこれ考えたりしてたんだ。そんな時に来てくれたのが綾乃ってわけ」

結衣「で、でも今までこいつはそうやってお客さんに絡んで、そのたびに客を離していったんだ! 今回はたまたま成功しただけだろ……」

京子「でも結果が出たことには変わりないじゃん? 綾乃が物好きで助かったねーマスター」にしし

結衣「お前今、物好きってはっきり言ったな……物好きじゃなくて普通の人に効果のあることをやってくれよ……!」

京子「もう、おこごとはいいから早くいつもの作ってよー」

結衣「ちっ……///」


高いスツール椅子から足を子供のようにぱたぱたさせ、京子はいつものメニューを注文した。


結衣「お客様は、何にいたしますか?」

綾乃「あ、えっと……私も同じものを」

結衣「……えっ!?」


京子「お、いいねー綾乃! それを頼むとはお目が高いよ〜」

綾乃「えっと……きつすぎるお酒とかじゃないですよね?」

京子「ぜーんぜん! 私オススメの、軽くて白くて綺麗な飲み物だよ」


牛乳だろうが!! とツッコみたくなる私に、「言わないでね♪」とでも言いたげにウインクで合図をしてきた京子。綾乃をからかって遊んでいるだけなのは、昨日から丸わかりだった。

言われたとおりに、ダブルのグラスに牛乳を注ぐ。どうぞ、と差し出すと、「さすが早いですね」と見当違いなほめ言葉を綾乃にもらってしまい、結衣は面食らった。


完全に牛乳のそれを、「本当に白くて綺麗……」と不思議そうに見ている綾乃。そしてそれを面白がっている京子にむけて、綾乃はとんでもないことを言った。


綾乃「それじゃ……君の瞳に、乾杯」

京子「んんっ!? うわはははははははは!!///」

結衣「ふふふっ……」

綾乃「……?」


突然の不意打ちに、今にも牛乳を飲もうとしていた京子はグラスを傾けたまま大爆笑したので、カウンターに牛乳がこぼれた。結衣も予想していなかったため、思わず吹き出してしまう。


京子「はー、はー、あーおもしろ……! 綾乃ちょっとずるいって今のはー!///」げらげら

結衣「あーもーこぼしちゃって……ほら拭けよ」

綾乃「えっ……えっ?」


爆弾を投下した張本人なのに、この爆心地を見てまったく何が起こったのかわからないようにしている綾乃。それを見てまさか、と思った結衣は、ため息をつきながら種明かしをしてあげた。



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