過去ログ - 【ゆるゆり】BAR Funamiの日常
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名無しNIPPER
[sage saga]
2015/11/09(月) 01:05:07.27 ID:Ms5wpsxYo
―――本日はお時間を作っていただき、ありがとうございます。
綾乃「ああいえ、こちらこそ……」
―――ご依頼いただいた件なのですが、いくつかお伺いしたいことがあったのでお邪魔させていただきました。わたくし、西垣探偵事務所の松本と申します。
綾乃「どうも……あっそうだ。マスター、ここのお店の名刺渡してもいいかしら?」
結衣「ああ、お願いしていい? そこに入ってるから」
杉浦さんはこのバーによく通うお客さんということは聞いていたのですが、それでも二人は気兼ね無い関係と言った感じで、お互いの間の信頼が見えた気がしました。
―――先生は突然の所要でイギリスの方に向かってしまいまして。代わりに私がお伺いすることになっちゃいまして、申し訳ありません。
綾乃「いえいえ……急ぎの依頼というわけでもないのに、わざわざありがとうございます」
結衣「どうぞ、お茶です」
―――ありがとうございます。ではまずはご依頼いただいた件を……簡単でいいので、改めてお話願えますか?
綾乃「はい。私たちは……ある人物の身辺調査をお願いしたいのです」
結衣「その人は、このお店によく来る客で……歳納京子といいます。私たちと同じくらいの年の、同じく女です」
りせ「…………」さらさら
私は二人の話を聞きながら、ファイルに要点を書きだしました。
先生はいつも依頼者と話すとき、相手の言うことによくうなずきながら、調子を合わせて話を広げています。気軽に何でも話してもらえるような空気を作って、できるだけ多くの情報を引き出すのです。
そんな先生の姿を思い出しながら、私は船見さんたちの説明を聞きました。初めて一人で依頼者に応対しているけれど、なんのことはなくスムーズに進めることができました。
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