過去ログ - 【ゆるゆり】BAR Funamiの日常
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49:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/09(月) 01:13:03.77 ID:Ms5wpsxYo



あれからさほど飲まなかったのか、酔いも軽いといった状態で京子さんは出てきました。

彼女は特に周りを見渡すでもなく、普通に歩き出しました。私も最大限の注意を払いながら後をつけます。


京子さんはまたしても、今までとは違う方向へ歩いていきました。別の店へはしご飲みするのかとも思いましたが、お店のある通りも抜けて住宅街へと進んでいきました。どこに家があるかはわかりませんが、店内での出来事で私が懲りたとみなして普通に家に向かっている可能性はゼロではないでしょう。

幸いこのあたりは私も地理的に詳しいので、見失う可能性は低くありませんでした。京子さんの通るルートは毎回事務所に帰ってからマッピングしてあります。法則性が見出せればそこから住所がわかるかもしれません。


そんなとき、私の視界に赤い光がちらつきました。


「すみませーん、ちょっといいですかー」

りせ「!!!」


私の心臓が一気に跳ね上がります。後ろからパトカーがやってきていました。しかも私に話しかけてきています。

京子さんの方をちょっとだけ見ましたが、どこかで素早く曲がったのか、いなくなっていました。私は観念しておまわりさんに事情を話します。


おまわりさんはどうやら、背の低い私を深夜徘徊する子供と間違えているようなのです。私は西垣探偵事務所の名刺を見せてしっかりと説明しました。

地元の警察は先生とのコネクションがあるので、私はすぐに見逃してもらえました。しかし京子さんの行方はわかりません……まさか京子さんが私の元へと警察を差し向けたとも思えませんし、京子さんの運(悪運?)が強いということでしょう。



元気もなくなり眠気に負けそうな状態ではありましたが、事務所に戻って今日のマッピングデータをとりました。


りせ「…………!///」


そこで、ついにひとつの法則性が見えました。


京子さんの帰る方向を線で描くと、初日はBAR Funamiからまっすぐ北へ、二日目はまっすぐ西へ、今日はまっすぐ南へ、という具合に別れていたのでした。


マップデータを確かめて大正解でした。これは直接的に京子さんの家の方向を指し示すものではないとは思いますが、少なくともここからは「明日は東のルートを通る」ということが予想できます。

しかもバーの東側というのはこの事務所がある方向です。当然このあたりの地系には詳しいので、有利なことこの上ありません。撒かれたとしても再追跡できる可能性もあります。

何も知らずに尾行するのと、ヒントを得た状態で尾行をするのとでは天と地の差です。私は急いでBAR Funamiから東方向への地図をまとめ、明日に備えました。


寝る前に携帯電話を開くと、先生の携帯から一件のメッセージが入っていました。

開くと、ロンドンの時計台をバックにキメ顔をしている先生の自撮りだけが入ったメッセージが入っていました。

相変わらず面白い人です……そして、先生がこういう写真を送ってくるときはたいてい仕事が成功したときなのでした。

これはつまり、もう近いうちに先生が帰ってきてしまいます……だとしたら明日は私と京子さんの決戦の日でした。私が京子さんのことについて聞きださなければいけない情報はたくさんありますが、まだその糸口さえ掴めていない状態です。

明日こそは、必ず。その意を固めて、私は寝室の電気を消しました。



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