過去ログ - 唯「われなべ!」梓「とじぶた!」
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38:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/10(火) 21:35:26.57 ID:bw1SoqCW0
「ちょ、ちょっとあずにゃん」
ああやっぱり。
自分の気持ちに嘘なんてつけないんだなぁ。
好きだって気持ちはカンタンになくなるわけ、ないよね。
唯先輩が小走りに追いかけてくる。
今の自分は律先輩のこと全然忘れられそうになくて、
ひとの気持ちはきっと時間が経てばかわるんだろうけど、
めちゃくちゃツラくてしかたない現在進行形のわたしとは無関係で、
今ここにいる他の誰でもないわたしは律先輩が大好きで、
律先輩じゃなきゃやっぱりダメで、
それはきっと唯先輩だっておんなじ気持ちに決まってるのに、
わかりきってたはずのことなのにごまかそうとしてたことが嫌で嫌で、
嫌すぎてたまらなくなって、
気づいたら走り始めていた。
「待って! 待ってよぉあずにゃぁん!」
呼ぶ声に耳を貸さず、点滅する信号をよそに、がむしゃらに走り続けた。
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