過去ログ - 幼なじみ「ねぇ、勉強教えてくんない」男「いいけど」
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24:名無しNIPPER
2015/11/11(水) 11:53:36.81 ID:gP7lzX890
その日の晩。不破にメールをする。その後に僕は出かけた。

ピンクの紙で包装された箱を持って。

不破の家につき、震える手でインターホンを押す。
以下略



25:名無しNIPPER
2015/11/11(水) 11:54:44.29 ID:gP7lzX890
テストの出来栄えを聞こうとしたが、嫌味になってしまうと考え直した。

不破のこういうところがいいところだ。

さっぱりしたところが。
以下略



26:名無しNIPPER
2015/11/11(水) 11:55:32.39 ID:gP7lzX890
「じゃあな。プレゼント、ありがとうよ」

不破はもう終わりだと思っているらしい。僕はゆるゆるとかぶりを振った。

「まだあるのか」
以下略



27:名無しNIPPER
2015/11/11(水) 11:56:12.94 ID:gP7lzX890
不破は遊具脇のベンチに座る。細く長い足を組んで優雅に。

この体制になった今しかない。僕は彼女の前に立つ。

怪訝な色に変わり「なんだよ」とつぶやく。
以下略



28:名無しNIPPER
2015/11/11(水) 11:57:30.39 ID:gP7lzX890
「あの、実は小学校の頃から」

「ふざけんな」

続けようとすると、さえぎられる。いつもの不破とは違う、温かみのない尖った声だった。
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29:名無しNIPPER
2015/11/11(水) 11:58:01.97 ID:gP7lzX890
「そんな…不破はいろいろやってくれたじゃないか」

「あたしがあんたに?」

フッ、と鼻で笑う。なにを? とあごをあげて威圧するように聞いてきた。
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30:名無しNIPPER
2015/11/11(水) 11:59:32.70 ID:gP7lzX890
不破は人差し指を立てる。

帰り道しゃべったのは、テスト勉強手伝ってもらうためだよ。あんたそんな体でも勉強はできるんだもん」

不破は中指を立てる。
以下略



31:名無しNIPPER
2015/11/11(水) 12:00:05.80 ID:gP7lzX890
「だいたいさ」

彼女はまだ言い足りないらしい。

「あんた都合のよいことだけ覚えてるんだね。矢田の反応、覚えてないの?」
以下略



32:名無しNIPPER
2015/11/11(水) 12:00:48.66 ID:gP7lzX890
沈鬱な気分のまま、家路に急ぐ。わかっていた。

ずっと目を逸らし続けていたんだ。

不破が自分の手で僕に触れなくなったことからも。
以下略



33:名無しNIPPER
2015/11/11(水) 12:02:02.47 ID:gP7lzX890
鏡に映ったのは、丸太のように太い二の腕。

ほとんどは脂肪に覆われていて、動かすたびにだらしなくぶるぶる揺れる。

胸には女性のように乳房ができて、腹ははちきれんばかりに突き出ている。
以下略



34:名無しNIPPER
2015/11/11(水) 12:02:28.59 ID:gP7lzX890
野球をもう一度始めようかと思った。でもこの体では以前のようなパフォーマンスはできない。

突如、耳覚えのある電子音が聞こえた。籠から聞こえている。

さっき脱ぎ捨てた服から携帯を取り出し忘れていたことに気付く。
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