過去ログ - 幼なじみ「ねぇ、勉強教えてくんない」男「いいけど」
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名無しNIPPER
2015/11/11(水) 11:55:32.39 ID:gP7lzX890
「じゃあな。プレゼント、ありがとうよ」
不破はもう終わりだと思っているらしい。僕はゆるゆるとかぶりを振った。
「まだあるのか」
以下略
27
:
名無しNIPPER
2015/11/11(水) 11:56:12.94 ID:gP7lzX890
不破は遊具脇のベンチに座る。細く長い足を組んで優雅に。
この体制になった今しかない。僕は彼女の前に立つ。
怪訝な色に変わり「なんだよ」とつぶやく。
以下略
28
:
名無しNIPPER
2015/11/11(水) 11:57:30.39 ID:gP7lzX890
「あの、実は小学校の頃から」
「ふざけんな」
続けようとすると、さえぎられる。いつもの不破とは違う、温かみのない尖った声だった。
以下略
29
:
名無しNIPPER
2015/11/11(水) 11:58:01.97 ID:gP7lzX890
「そんな…不破はいろいろやってくれたじゃないか」
「あたしがあんたに?」
フッ、と鼻で笑う。なにを? とあごをあげて威圧するように聞いてきた。
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30
:
名無しNIPPER
2015/11/11(水) 11:59:32.70 ID:gP7lzX890
不破は人差し指を立てる。
「
帰り道しゃべったのは、テスト勉強手伝ってもらうためだよ。あんたそんな体でも勉強はできるんだもん」
不破は中指を立てる。
以下略
31
:
名無しNIPPER
2015/11/11(水) 12:00:05.80 ID:gP7lzX890
「だいたいさ」
彼女はまだ言い足りないらしい。
「あんた都合のよいことだけ覚えてるんだね。矢田の反応、覚えてないの?」
以下略
32
:
名無しNIPPER
2015/11/11(水) 12:00:48.66 ID:gP7lzX890
沈鬱な気分のまま、家路に急ぐ。わかっていた。
ずっと目を逸らし続けていたんだ。
不破が自分の手で僕に触れなくなったことからも。
以下略
33
:
名無しNIPPER
2015/11/11(水) 12:02:02.47 ID:gP7lzX890
鏡に映ったのは、丸太のように太い二の腕。
ほとんどは脂肪に覆われていて、動かすたびにだらしなくぶるぶる揺れる。
胸には女性のように乳房ができて、腹ははちきれんばかりに突き出ている。
以下略
34
:
名無しNIPPER
2015/11/11(水) 12:02:28.59 ID:gP7lzX890
野球をもう一度始めようかと思った。でもこの体では以前のようなパフォーマンスはできない。
突如、耳覚えのある電子音が聞こえた。籠から聞こえている。
さっき脱ぎ捨てた服から携帯を取り出し忘れていたことに気付く。
以下略
35
:
名無しNIPPER
2015/11/11(水) 12:02:58.45 ID:gP7lzX890
From 不破
昔みたいな体になってもっかい出直してこいっ!
迷惑じゃなきゃ、あたしも手伝う。
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36
:
名無しNIPPER
2015/11/11(水) 12:03:42.02 ID:gP7lzX890
おわり
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