過去ログ - 【咲-Saki-】京太郎「アラフォー?」咲「アラサーだよ!」照「その3」【安価】
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241: ◆avv.6puT1g[saga]
2015/11/28(土) 20:34:47.95 ID:68Ldu81z0

京太郎「大丈夫ですか?」

霞「少し無茶をしたから、……あの道を真っ直ぐに進めば少し先に一件の家があるの。あなたはそこへ向かって」

以下略



242: ◆avv.6puT1g[saga]
2015/11/28(土) 20:35:18.12 ID:68Ldu81z0

念のためにポケットから取り出した携帯を開いてみたが、電波は届いていなかった。

まあ、離島だと口にしていたし、そんなことだろうとは思っていたさ。

以下略



243: ◆avv.6puT1g[saga]
2015/11/28(土) 20:35:57.57 ID:68Ldu81z0

「父、しゃまー」


逸早く復帰した少女は、興奮のあまりにか呂律が回らない舌足らずな言葉と共に、飛びつくように抱きついてきた。
以下略



244: ◆avv.6puT1g[saga]
2015/11/28(土) 20:36:29.00 ID:68Ldu81z0

十年ぶりに再会したハギヨシさんは昔と変わらない執事服を着込み、壮年のバトラーへと変わっていた。

年齢以上に老け込んでいるように見え、それがどことなくある種の風格を漂わせる。

以下略



245: ◆avv.6puT1g[saga]
2015/11/28(土) 20:37:03.22 ID:68Ldu81z0

京太郎「衣は妊娠していたのか?」

ハギヨシ「その通りです。妊娠後も体型に変化が表れていなかったために、衣様も最期の時まで気づいてはおられませんでした」

以下略



246: ◆avv.6puT1g[saga]
2015/11/28(土) 20:37:32.19 ID:68Ldu81z0

京太郎「龍門渕の血?」

ハギヨシ「京太郎くんは既にお知りだと思いますが、旦那様は龍門渕家の入り婿です。正式に龍門渕家当主の座を先代様から引き継いでいながらも、一族における立場はあまり強くはあらせられませんでした。特に、血を引いていないが故に、能力で劣る分家には軽んじられていたと言ってもいいでしょう」

以下略



247: ◆avv.6puT1g[saga]
2015/11/28(土) 20:38:05.20 ID:68Ldu81z0

古くから続く、名家龍門渕。

その一族には古より脈々と異能の力が受け継がれてきたそうだ。

以下略



248: ◆avv.6puT1g[saga]
2015/11/28(土) 20:38:38.59 ID:68Ldu81z0

京太郎「透華さんの父親も俺の血については知っていたのか……」

ハギヨシ「はい。だから、旦那様は京太郎くんのことも恐れました。あるいは衣様以上の脅威を感じていらっしゃった」

以下略



249: ◆avv.6puT1g[saga]
2015/11/28(土) 20:39:12.94 ID:68Ldu81z0

ハギヨシさんが言うように俺が神境にとって重要な存在だったのなら、偶々あの人を殺す依頼に便乗する形で手を打ったのかもしれない。

だとすれば、この事実を俺は透華さんに何て伝えれば良いんだろうか。

以下略



250: ◆avv.6puT1g[saga]
2015/11/28(土) 20:39:40.29 ID:68Ldu81z0

事故は偶然であると言うのに、死そのものは異なる。

ハギヨシさんが何を言っているのか分からない。

以下略



251: ◆avv.6puT1g[saga]
2015/11/28(土) 20:40:15.68 ID:68Ldu81z0

ああ、この人はそうなのだ……

胸の内に、澱へと沈んでいた積年の感情が吹き上がってくる。

以下略



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