過去ログ - 城ヶ崎美嘉「乙女心とラーメン屋」 -SS速報VIP

過去ログ - 城ヶ崎美嘉「乙女心とラーメン屋」

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22:名無しNIPPER[saga]
2015/11/12(木) 23:32:39.69 ID:ZaPhbheT0

海苔を持って、ごはんをくるんで、そして……食べる。

「……うん！」

23:名無しNIPPER[saga]
2015/11/12(木) 23:37:23.63 ID:ZaPhbheT0
それからもアタシは食べ進めていって、すぐにライスがなくなってしまった。ライスで終わるのか麺で終わるのかは迷ったけれど、麺で終わった方が気持ち良いような気がしたから、最後に麺を残して、一気に啜った。時間が経ったから、最初よりはちょっとやわらかくなっていて、でも、やっぱり爽快で、気持ち良い。それから、ちょっとスープを飲んで、お水を飲んで……うん、満足。

「ごちそうさまでした」

アタシがそう言うと、プロデューサーがこっちを見ていた。「満足したか？」

以下略

24:名無しNIPPER[sage]
2015/11/12(木) 23:37:23.94 ID:I4+YxCxbo
飯テロつら

25:名無しNIPPER[saga]
2015/11/12(木) 23:41:30.44 ID:ZaPhbheT0
そう言い合って、アタシたちは店の外に出た。やっぱり、店の外は寒い。でも、さっきほどじゃない。ちゃんと、温まっている。

それなのに、店の外に出るなりプロデューサーはジャケットを脱いで、アタシに羽織らせてくる。

「もう……」アタシは呆れるように言う。「十分、温まったって」

以下略

26:名無しNIPPER[saga]
2015/11/12(木) 23:46:38.80 ID:ZaPhbheT0
「そう言えばさ、プロデューサー」

ふと思うところがあって、アタシは言う。「なんだ？」とプロデューサーがアタシの方をちらと見て尋ねる。だから、アタシは思ったことを口にする。

「アタシの味、どうだった？」

以下略

27:名無しNIPPER[saga]
2015/11/12(木) 23:49:57.33 ID:ZaPhbheT0
「……ねぇ、プロデューサー」

そんなプロデューサーを見ていると、なんだかとても優しい気持ちが胸の中に生まれてきた。

「なんだよ」

以下略

28:名無しNIPPER[sage]
2015/11/12(木) 23:55:53.95 ID:kZdfg2RKO
腹がペコちゃんになるSS

29:名無しNIPPER[saga]
2015/11/12(木) 23:57:35.62 ID:ZaPhbheT0
そんなことを思いながら、アタシは言葉を続ける。自然な話の流れを装って、いちばんの、ユウワクを。

「でも、女の子だけで行くのはやっぱり行きにくいから……また、連れて来てね」

この言葉に、どれだけの意味が含まれているか、プロデューサーは気付くだろうか。

以下略

30:名無しNIPPER[saga]
2015/11/13(金) 00:04:40.36 ID:fFo1oBb30
そういう意味で言った言葉だったけれど、プロデューサーはそんなことにまったく気付かないまま、それなのに、言った。

「……それなら、心配ない。言われなくても、俺はずっとお前を見てるよ。お前に惚れてから、ずっと、な」

その突然の不意打ちに、アタシの顔は赤くなってしまう。

以下略

31:名無しNIPPER[saga]
2015/11/13(金) 00:05:30.27 ID:fFo1oBb30

息を吐くと白くなる季節。薄着で出歩くには、寒い季節。

でも、今、アタシはあたたかい。

以下略

32:名無しNIPPER[saga]
2015/11/13(金) 00:06:30.51 ID:fFo1oBb30
終わりです。

城ヶ崎美嘉さん、誕生日おめでとうございます。

……最後、間に合いませんでしたが。

以下略

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