過去ログ - 相良宗介「とてもやさしいパンツァー・フォー」
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名無しNIPPER
[saga]
2016/01/22(金) 15:20:40.32 ID:UzlN0cv5o
しほ「……」ピッ
しほ「聞こえる?」
レナード『どうも、マダム。答えはでたかな』
しほ「どこの馬の骨とも分からない男に大事な娘は渡しません」
レナード『それは、特殊コーティング技術について教えてくれるということかい』
しほ「あの技術は10年前、みほと一緒に遊んでいた少女が作り上げたもの」
レナード『ミホは貴方よりも技術に深く携わっているということか』
しほ「ノートに記された無数の数式や化学式。初めて見たときは、ただの落書きとも思えたけれど、私はみほの一言でそのノートが本物であると確信した」
レナード『なんて言ったんだい。貴方が見捨てた娘は』
しほ「――これでお母さんが危ない戦車に乗らなくて済む、と」
レナード『……』
しほ「私はまほとみほを愛しています。突き放すことはあっても、見捨てることはしない」
レナード『つまり、技術のことも、娘も譲ることはできないということか』
しほ「特殊コーティングは娘の私への想いが込められている。簡単に、いえ、たとえこの身が引き裂かれようとも、渡すことはできない」
レナード『欲張りだね。でも、そんなに守れるかな』
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